Finished A.P.H ArtPortHakodate
嵐の夜、函館でも珍しい情緒溢れる古民家「港の庵」でコンテンポラリーダンスパフォーマンスを公開。ドリンク、フード等もご用意。一風変わったホームパーティー。 ▼ハコダテ、港、「今」 ▼過去と未来の狭間 「今」 一歩踏み出す、今から未来へ、 過去が今も残る空間に身を委ね 今を過ごす。 私の知らないはずのあの時が なぜか懐かしく、心溢れる。 今生きる、奇跡を踏みしめる 記憶の旅、この港から、、、。 【ダンスパフォーマンス】清水フミヒト 【サウンドアート】ゆらぎスピン・三上千年 【コントラバス】小川デク 【ボイス】小川アヤ Ticket:3,000円(1drink) 主催 Art Port Hakodate 後援 函館市・函館市教育委員会
Photo:伊丹脩
私の舞踊をずっと見つめてくださる北海道教育大学函館校時代の恩師、新開谷央先生より、いただきました。
演出家の田邊克彦さんより
温帯低気圧の接近で強い雨が降りしきる・・・。
その日私達は、青森から新幹線で海をくぐり「港の庵」を訪れた。
ここは、100年以上この場所に建っている古民家である。天井が高く、ステージはない。
ビッシリと客席が置かれ、訪れたときは既にお客さんが各々その場の空気を楽しんでいる。
今回の清水さんの作品は、即興音楽とダンスによる「函館の過去・現在・未来」を表現した公演である。
開演・・・いや、すでに会場に入ったときからこの公演は始まっていたのかもしれない。過去からその場にたたずんでいた「港の庵」と、現在をまとった観客達。その空気を演奏者が身体に透過させながら物語は始まる。やがて空気をまとった清水さんが古びた階段をゆっくりと降りてくる。そこには、計算も予定調和もない。ステージという仕切りがない空間で、コヨリがヒラヒラと舞うように、その場の空気が清水さんを動かしているように見える。やがて未来へと繋がる扉(会場入口)から外に出ようとする・・・が、出られない。未来へは時間の経過だけでは行くことが出来ない。過去と現在をしっかり繋いだ時、初めて行けるのが未来なのだろう。
過去と現在の空気・光・音が渦を巻いたその時、清水さんはゆっくりと未来へ繋がる扉を開け、「港の庵」を出て行く。道路を横切り、何十メートルも先の、その向こうまで・・・。
風雨を身に浴びながら、そこには確かに「過去・現在」と「未来」を繋いだ空気が舞っていた。
(AOHAKOシアター 田邉克彦)アレコ2014 -青函ソウルバージョン- 演出
函館新聞社からご紹介いただきました。
北海道新聞社からご紹介いただきました。 photo:池上直哉
函館新聞社 山崎純一さん、ありがとうございます。