Water Flow 2017
日本を代表する詩人 原子修氏より、 昨年9月に開催いたしました、Dance & Mltetude Arts Water Flowの感想をいただきました。
褒めていただきすぎています、、、が、ご紹介させてください。 原子先生は、北海道教育大学函館校卒業で、私の大先輩です! 先生ありがとうございました!
▼公演日:
平成 29年9月8,9,10日 5回公演
8日 金曜日 午後7時開演
9日 土曜日 午後3時開演、午後7時開演
10日 日曜日 午後1時開演、午後5時開演
(開場は、各開演の30分前)
▼会場:生活支援型文化施設コンカリーニョ
〒063-0841 北海道札幌市西区八軒1条西1-2
TEL011-615-4859 http://www.concarino.or.jp
▼演目:Water Flow 2017
「生きる喜び」 それは孤独を認めることから始まる。
「命の輝き」 それは一粒の雫から始まる。
「生きること」 それは偶然と必然、そして輪廻の中にある。
一粒の雫は、形を変え、出会いと別れを重ねる。浮かび、溶け、ぶつかり合い、流れに身を委ね、また逆らいながら、大きくも小さくも、流れ移ろいながら・・・雪となり海となる。
水の流れや性質は、人の結びつきや関係性とも重なる。
多様な個性を受け入れ特徴を生かしながら共同作業をする過程も、創作し出来上がる作品も、
「生きる喜び」「命の輝き」そして、「命の繋がり」を大切にしていきたいという願いが込められている。
▼スタッフ・出演者
◆構成・演出・振付:清水フミヒト
◆音楽:小西徹郎、東大路憲太
◆舞台監督:坂本由希子
◆舞台照明:高橋正和
◆舞台音響:大江芳樹
◆舞台美術:藤沢レオ
◆衣装:本柳里美 岩戸洋一
◆記録映像:ビデオ・ザ・キッド
◆出演:
上原由美子、川原史十巳、鎌田浩子、黒田美幸、 桝谷まい子、明道紘子、米倉まさえ
菊地優花、菊地愛佳、笹島愛結羽、大平美緒、渡部恭子
西園美彌、矢萩もえみ、
望月寛斗(谷桃子バレエ団)
堀尾健二、山口崇志、
桝谷博子
▼主催: SHIMIZU Bureau / Dance & Multitude Arts実行委員会(代表:原子修)
▼共催:NPO法人コンカリーニョ
▼後援:北海道、札幌市、(公財)北海道文化財団、 札幌市教育委員会、北海道新聞社
▼入場料::4200円(当日4500円)
コンカリーニョメルマガ会員 :3,700円
▼チケット販売・お問い合わせ:大丸プレイガイド 011-221-3900
教文プレイガイド 011-271-3355
舞踊家 清水フミヒト オフィシャルサイトhttp://shimizufumihito.comのcontact お問い合わせより、
・お名前
・住所
・メールアドレス
・ご鑑賞希望日
・ご鑑賞希望開催時間
をご記入いただき、お申し込みください。
お申し込みお待ちしております。
ご予約は、お待ちしております。
小西徹郎 Tetsuroh Konishi
作曲家・即興演奏家。カナダ、NY、韓国で舞踊音楽を多数制作し新聞雑誌等で高い評価を得ている。NHKスペシャル、ラジオの番組、コシノ・ヒロコ東京コレクション、パイオニア×OZONE「私の家時間」の音楽をはじめ、福島現代美術ビエンナーレ、トーキョーワンダーサイト、アメリカ、ボルティモア市のARTSCAPEにパフォーマンス作品を出展。文化庁芸術祭参加公演とKENZOとのコーディネートと演出。音楽之友社刊行の書籍の執筆協力や音楽雑誌での連載執筆、季刊「音楽の世界」での連載や論壇の執筆(国立国会図書館蔵)など。現在は即興演奏を中心とし舞台に立つ。
Website:http://tetsuroh-konishi.wix.com/it-is-artistic-lif
藤沢レオ
工芸、彫刻、現代美術等ジャンルを横断しながら鉄や木・繊維などを用い、種子のモティーフや、日常に潜む不可視な要素を視覚化する作品、ワークショップを通し「死と生命」をテーマに制作する。
またアートを触媒に社会に作用する活動、NPO法人樽前artyプラス代表理事を務める。「パサージュ」(札幌芸術の森美術館中庭-2008)、「想像の山脈」(モエレ沼公園-2015)、「藤沢レオ展」(リアス・アーク美術館/宮城県気仙沼市-2016)など。
▼ 清水フミヒトより
「昔に育まれ、今を生き、未来を願う」私がダンスでやっていきたいことです。
私は、最近、「空間や時間がつながる」ことに関心が強く、人は、「空と大地をつなげたい」と思っているのではないか?と、ダンスや表現にはその「役割」があるのではないかと感じています。「水」をテーマにしているのも、詩で例えるなら、「行間」、日本的にいうなら「間」をダンスにしていきたい。見えづらい空間の流れを生み出して表現してみたいのです。
今回出演してくださる出演者も、中学生から北海道のバレエ界を牽引されている先生も出演してくださいます。先人に敬意を持って時代をつなげ、時間の流れを生み出します。「今までがあるからこそ、今がある」大切なつながりです。
今回は、新作と再演が織り混ざった公演内容となります。
再演では、作品のテーマへの理解や濃度をさらに深め、新作では新な挑戦を構築してまいります。
バレエ、コンテンポラリーダンス、ジャズダンス、音楽、美術、衣装、それぞれの専門家も様々な構成展開の中で、培ってきたものを生かし、新たな流れを生み出しています。表現の多様性、新鮮な波しぶきが観客席にほとばしります。それぞれの「今」を持ち、互いを見つめ、新たな流れを生み出す公演!互いのリスペクトから「今」が生まれる Water Flow 2017 乞うご期待ください!
▼詩人・札幌大学名誉教授であり、Dance & Multitude Arts実行委員会代表の、原子修氏より、
Dance & Multitude Arts「Water Flow」公演開催に向けて、メッセージをいただきました。
心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
救済の液分
〜清水フミヒト氏のステージに〜
原子 修
私の一筋の毛髪といえども、地球上の生命のたゆまない離合集散劇の流れのもたらした変化の賜物であるからには、137億年の時のうつろいの織りなす宇宙の理法を、変幻自在な「水」の運動系に託して舞台芸術化しようとする清水フミヒト氏の芸術衝動こそは、とかく、小手先だけの技巧を弄する人工人間型(ホモ ・アーティフィシャリス)のステージとは、根源的に異質な自然人型(ホモ・ナチュラリス)の真正なものといい得る。
高密な祈りを込めたダンスを中核とし、バトン、一輪車、歌、楽器のかもしだす超ジャンルの舞台から立ち昇ってくる「命の讃歌」は、21世紀人類の渇きの砂漠にしたたり流れる救済への液分でなくてなんであろう。
かつて、この列島(現在の日本)には、大自然の生きる姿の奏でるすべらかな曲線の動きを、エロチックな曲面と球体ヘとを紡いだ、高次な美意識の把持者達がいた。
〈縄文人(びと)〉と呼ばれる、千年万年むかしの先達は、〈縄文ビーナス〉と呼ばれる土偶の創造によって、女体の全量に流れ交う命の奔流を,優美な裸像へと瞬時に凍らせ、永劫の空間へと贈与することに成功した。
その遺伝子は、今、今世紀の芸術家清水フミヒト氏の超次元世界と化したステージの栄光となってビック・バンする。〈生命〉を慈しみやまぬ魂の祝祭である。
◆〈プロフィール〉
原子修(はらこおさむ) 1932年函館市生まれ。
●詩集『鳥影』(北海道詩人賞)、『未来からの銃声』(日本詩人クラブ賞)、『受苦の木』(現代ポイエーシス賞)、『~叙事詩 原郷創造』(北海道新聞文学賞)他。
●詩論書『〈現代詩(・・・)〉の条件』
●評論書『人類パニック』
●メルヘン『月と太陽と子どもたち』(北の児童文学賞特別賞)
●詩劇多数国内外で創作・上演。
●日本文芸家協会員、日本現代詩人会員、北海道文学館参与、札幌大学名誉教授。
●北海道文化賞、札幌芸術賞他受賞。
▼今回ご出演いただく、桝谷博子先生より、お言葉をいただきました。
心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
清水フミヒトさんとごいっしょできる楽しみ
清水さんとの出会いは、東京でのある舞台を見せて頂いた時・・・・。
大変興味深い、奥の深いダンサーであられるとの印象を受けたことを覚えています。
それ以来、娘を通じて多くの業績を知り感服いたしております。
清水さんのクリエイトされる興味深い舞台をとても楽しみにしておりました。
今回たまたまお声をかけて頂き、生徒たちと共に舞台に参加させて頂きます。
いつも穏やかで、ダンサーを尊重したリハーサルを進められる清水さんの舞台に
少しでも厚みを加えることが出来ますならば、この上ない光栄です。
私自身舞台引退を考え続けているこの頃ですが、
清水さんにそそのかされ(?)楽しくリハーサルをさせて頂いています。
清水さんの思いが、一人でも多くの皆さんに届けられますことを願ってやみません。
桝谷博子
◆〈プロフィール〉
桝谷博子(ますやひろこ) 谷 桃子バレエ団系列団員
(公益社団法人)日本バレエ協会北海道支部運営委員
●1976年より同バレエ団公演、日本バレエ協会公演、文化庁移動公演などに出演。クルベール女史振付『ロミオとジュリエット』、メッセレル女史振付『バヤデルカ』いずれも日本初演にソリストとして出演。
●1987年「桝谷博子バレエスタジオ・バレエ教室」を開設・主宰。
●1992年 札幌市民劇場『ジゼル』全幕(谷桃子演出・振付)に主演。札幌市民芸術祭奨励賞。
●1993年『ジセル』主演で、再び札幌市民芸術祭奨励賞受賞
●2011年より、グランドバレエを出来る限り購入しやすい価格で鑑賞していただけることを目的に、Farewell Concertを立ち上げ、毎年12月に『くるみ割り人形』全幕を開催。公演には入場できないことが多い未就学児童のためにゲネプロを公開するなど幼児連れの父兄に好評を得ている。
▼Dance & Multitude Arts「Water Flow」の企画意図
北海道内で活動しているダンサー、美術家、パフォーマーと、東京で活動するダンサー、音楽家、衣装デザイナー、舞台製作において共同作業を行い、北海道で公演を開催する。代表の清水は、自身の故郷でもある北海道で1987年から、大学ダンス部指導、ワークショップ、道内での主催公演を毎年開催し、地域の芸術鑑賞の観客の増大、芸術文化の発展に取り組んできている。現在は東京都在住であるが、月1回継続的にワークショップを重ね、北海道での舞台制作に取り組み続けている。2004年より自主公演より、今回の会場となる生活支援型文化施設コンカリーニョを継続利用。この劇場は、自由度の高い舞台芸術の創造拠点であると同時に、芸術文化を触媒として異分野・異世代の「縁むすび」を可能にし、まちとアートをむすぶコミュニティ拠点となっている。この劇場との相互理解のもと共催事業として本企画の原型となったコンテンポラリーダンス公演「Water Flow」を2014年に開催した。「Water Flow」は、水の流れや性質を「生きる喜び」、「命の輝き」、「命の繫がり」、をテーマに人間を育む新たな創造活動、人々の相互理解を促す取り組み、新しい価値観を生み出す力をテーマとして創作している。人、場所、時間が生み出す空間に着目、創作、実践。道内のダンサーが普段遠方で共同作業しにくいアーティストが北海道に集まり新たな価値観を生み出し、専門性の高い作品への参加の機会も提供し、個人や年齢、地域、取り組むジャンルが隔たりなく協働し北海道の社会や将来のさらなる活性化を目指します。
▼映像:練習風景をまとめてみました (2016年2月制作)
▼2015年4月開催 コンテンポラリーダンス公演 Water Flow 札幌公演 宣伝用映像